昨今は近所付き合いが希薄な世の中だと言われています。私自身、生まれてから今まで何度か引っ越しを経験しましたが、隣近所と親しく付き合った経験は皆無。せいぜい顔を知っている程度だったり、最初から最後まで隣人と一度も顔を合わせないままだったことさえあります。
もっとも、「どんな人なのかよく分からない」というのは、何も近所付き合いに限った話ではありません。親子、兄弟姉妹、友達、恋人、夫婦・・・どれだけ近い関係でも、いえ、近い関係だからこそ、相手の本性や本音が分からなくなることは多々あります。今回ご紹介するのは永井するみさんの『隣人』。身近な人の知られざる一面にゾクッとさせられました。
こんな人におすすめ
イヤ~なサスペンス短編集が読みたい人