ペット関連の書籍やテレビ、動画などを見ると、そのすべてで「最後まで責任を持って可愛がらなくてはならない」と語られています。至極もっともで、動物はおもちゃではなく、一つの立派な命です。「いらなくなったから捨てます」などという身勝手は断じて許してはなりません。
とはいえ、これはペットに限った話ではないですが、この世に<一〇〇%><絶対に>というものは存在しません。どれだけ愛情があろうと、どれだけ万全の飼育体制を整えようと、不可抗力でペットを飼い続けることができなくなったというケースも一定数存在すると思います。では、その時はどうすればいいか。ツテを使って新たな飼い主を探すこともあれば、保護団体の力を借りることもあるでしょう。それからこれも、選択肢の一つとして知っておくべきだと思います。今回取り上げるのは、近藤史恵さんの『さいごの毛布』。犬たちの生き方と幸せについて考えることができました。
こんな人におすすめ
犬たちの終の棲家をテーマにした小説に興味がある人
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幼稚園受験、小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験・・・学生時代には受験が何度かあります。<中学まで公立に行って、卒業後に就職>という進路を選ぶことも可能ですが、現代日本の事情から考えるに、割合としては少数派でしょう。どこかのタイミングで一度は受験を経験したという人の方が多いと思います。
これらの受験のうち、<親・家庭の負担>という意味では、中学受験が一番大変だそうです。中学どころか高校レベルの問題が出題されることもあり得る上、年齢的にも不安定で難しい時期。この時期の子どもに、受けないという選択肢もある試験へのやる気を出させ、長い時間をかけて膨大な量のカリキュラムをこなさせ、ベストコンディションで本番に臨めるよう伴走するのは本当に大変なんだとか。本人と同じくらい、親の馬力も試される場なのでしょう。今回は、お受験が大きく絡んだ作品を取り上げたいと思います。秋吉理香子さんの『修羅の桜』です。
こんな人におすすめ
中学受験が出てくるミステリーに興味がある人
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私は下戸ですが、その分(?)、甘いものは大好きです。若い頃と比べると食べる量は落ちましたが、新作スイーツは欠かさず買いますし、飲食店でデザートメニューのチェックは必須。暇な時は、ウィキペディアの<各国のデザート>を読みながら、食べた気になってニマニマ悦に入っています。
そんな私にとって、絶対に必要な毎日の楽しみ、それが<おやつ>です。食事と違い、空腹を満たすよりは満足感目当てで食べることが多いため、各自の趣味嗜好がより強く出る気がするのですが、どうでしょうか?今回は、たくさんのおやつが出てくる作品を取り上げたいと思います。「このミステリーがすごい!」編集部による『3分で読める!ティータイムに読むおやつの物語』です。
こんな人におすすめ
甘いものがたくさん登場する短編集に興味がある人
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実は私、お酒がまったく飲めません。若い頃は「練習すれば強くなる」という言葉を信じてせっせと飲んでいましたが、どれだけ経っても、一口二口飲んだだけで胸やけと眩暈のダブルパンチ。血縁者にも下戸が多いので、遺伝なのかもしれません。現在はすっかり諦めの境地に達し、お酒の場でもノンアルコールを貫いています。
ただ、こういう体質のせいもあってか、飲酒を楽しむことに対して憧れはあります。その点、小説の中なら、お酒の味や心地良い酔いを体験できていいですね。先日読んだ小説にも、お酒がたくさん出てきました。今回は、「このミステリーがすごい!」編集部による『3分で読める!一日の終わりに読むお酒の物語』を取り上げたいと思います。
こんな人におすすめ
お酒がたくさん登場するミステリー短編集に興味がある人
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日本国内において、小説は単行本出版→数年経ってから文庫化という流れになることが多いです。出版社にしてみれば、まず儲けが出る単行本を出し、人気・評価が安定した頃を見計らって文庫版を出版した方が、高い収益を見込めるのでしょう。単行本より文庫の方が安いし、収納スペースも小さくて済むし、持ち運びもしやすいから、買うならやっぱり文庫版で!!という方は、将来の文庫化を楽しみに待つしかありません。
かくいう私も、文庫化を楽しみにしている方です。その理由は、前述した値段や場所の問題に加えてもう一つ。文庫化に当たって、単行本未収録の短編やあとがきが追加されることがしばしばあるからです。昔から、こういうボーナス要素に弱い人間なんですよ。今回取り上げる作品にも、文庫化の際、短編が一話追加されていてお得感ありました。百田尚樹さんの『幸福な生活』です。
こんな人におすすめ
ラスト一行の衝撃が売りの短編小説に興味がある人
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「正義の反対は悪ではない。また別の正義」。ネット上でも頻出するフレーズなので、見聞きしたことのある方も多いのではないでしょうか。『クレヨンしんちゃん』で野原ひろしが言ったとされがちですが、本当に作中にそういう場面があるかどうかは未確認。実際は、ゲーム『パワプロクンポケット7』で、登場人物の一人が言った台詞が元ネタのようです。
誰が言ったかどうかはともかく、間違いなくこの世の真理の一面を衝いた台詞だと思います。自分の行動が誰かに不利益を及ぼしたとして、バトル漫画に出てくる悪役よろしく「フハハハハ!貴様の苦しむ顔さえ拝めればそれで満足だ!」と高笑いする人間は、そう多くないでしょう。「そんなつもりはなかった」「むしろ良かれと思って」「これこれこういう事情があったんだ」等々、己の主義主張を持っているパターンの方が多いはずです。人間の数だけ正しさがあり、意見があり、主張がある。たとえ、それがどんな結果を生もうとも。今回は、そんな皮肉な<正しさ>をテーマにした作品をご紹介します。芦沢央さんの『あなたが正しくいられたとき』です。
こんな人におすすめ
人間の心の歪みを描いた短編集に興味がある人
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フィクション作品には<どんなクライマックスを迎えるか、早く知りたいもの>と<いつまでもストーリーを追い続けたいもの>の二つがあると思います。何をもってそう判断するかは人それぞれなのでしょうが、私の場合、前者は圧倒的にミステリーやホラー作品。早くオチでびっくりさせてほしい一心で、寝る間も惜しんで終盤まで一気読みすることもしばしばです。
一方、後者はコメディやヒューマン作品が多いです。感覚としては、変わらぬ日常を描く『サザエさん』『ドラえもん』が長年に渡って愛されるのと似たようなものでしょうか。藤崎翔さんの『お梅シリーズ』なんて、この先、五十巻を超える勢いで続いてほしいと切に願っています。先日読んだ作品も、いつまでも続いてほしいと思える青春小説でした。朱川湊人さんの『小学61年生』です。
こんな人におすすめ
・特撮が好きな人
・若者たちの青春成長物語に興味がある人
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一説によると、人類最古の職業は売春だそうです。実際にどうだったかは意見が分かれているようですが、相当に古い時代から存在した職業だということは事実の様子。人間の三大欲求である性欲に結び付いていること、体一つあれば就業可能なことがその理由なのかもしれません。
日本の場合、少なくとも万葉集の時代から売春が行われていたという記録が残っています。その時々で呼び方や就業形態は変わってきたようですが、現代では<女郎><遊女>という呼称がよく知られています。運と才覚に恵まれれば、花魁として上り詰めてお大尽すら袖にすることも、裕福な男に身請けされて贅沢三昧することも可能だった彼女達。と同時に、自由もなく借金漬けとなり、ひたすら体を酷使した挙句に働けなくなれば野垂れ死ぬしかなかった悲しい女性達です。今回は、そんな遊女たちの運命を描いた作品を取り上げたいと思います。宮木あや子さんの『花宵道中』です。
こんな人におすすめ
遊女たちの切なく悲しい物語に興味がある人
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推理小説の世界には、探偵役がコンビで事件に臨む、いわゆる<バディもの>が数多く存在します。天才的な探偵が一人で活躍する作品も面白いですが、コンビが各々の足りない部分を補いつつ事件解決を目指す姿も魅力的ですよね。個人的には、探偵役が二人組の方が、互いの人間的な部分の掘り下げが深まる気がします。
そして、コンビの組み合わせも、作品ごとに様々です。超有名な『シャーロック・ホームズシリーズ』のような男性二人組、宮部みゆきさん『寂しい狩人』のような老人&若者コンビ、櫛木理宇さん『逃亡犯とゆびきり』のような女性二人組、赤川次郎さん『三毛猫ホームズシリーズ』のような人間&人外の組み合わせ・・・その中には、男女でコンビを組む作品も、もちろんあります。ここ最近の傾向としては、行動力ある女性&サポート能力に秀でた男性という組み合わせが多い気がしますが、いかがでしょうか。今回は、そんなコンビが活躍する作品を取り上げたいと思います。西澤保彦さんの『さよならは明日の約束』です。
こんな人におすすめ
日常の謎を扱ったミステリー短編集が読みたい人
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地図。その名の通り、土地の情報を記号や文字などを用いて平面上に表した図面のことです。文明の進歩に伴い、地図も進化してきましたが、原型となるものは旧石器時代から存在したのだとか。地理を視覚的に理解させ、適切な移動や情報分析を可能とする地図は、社会に必要不可欠な道具です。
現代において<地図>といえば、スマホやタブレット、パソコン上で簡単に検索でき、望めば目的地までナビしてくれる優れものですが、一昔前は違いました。必要な情報を得るため、紙の地図をじっくり眺め、ああでもないこうでもないと試行錯誤する必要があったのです。不便といえば不便なのかもしれませんが、そういう時代だからこそできる地図の使い方もあったのではないでしょうか。この小説を読んで、そんな風に思いました。今回は、雨穴さんの『変な地図』を取り上げたいと思います。
こんな人におすすめ
・閉鎖的な村が登場するミステリーが好きな人
・『変な~シリーズ』のファン
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