結構な映画好きを自負している私が一番初めにハマったジャンル、それはアドベンチャーです。例を挙げるなら『インディ・ジョーンズシリーズ』や『ハムナプトラシリーズ』などですね。この手の作品はストーリーやキャラクター設定が分かりやすく、最後には善が悪を倒してスッキリ解決!という流れが多いので、安心して楽しむことができました。
ただ、映像作品ではなく小説、それも現代の日本人を主人公としたものとなると、数が限られてきます。手に汗握るハラハラシーンは画面映えしますし、今を生きる日本人が冒険に出かける機会は多いとは言い難いせいでしょうか。現に、田中芳樹さんの『アップフェルラント物語』は二十世紀初頭のヨーロッパの小国が舞台ですし、宮部みゆきさんの『ブレイブ・ストーリー』は日本人の少年が異世界で大冒険を繰り広げます。なので、今日ご紹介する作品は、なかなか貴重な設定と言えるかもしれません。恩田陸さんの『上と外』です。
こんな人におすすめ
少年少女の冒険物語が読みたい人