人間の三代欲求は、<食欲><睡眠欲><性欲>と言われています。これを緊急度合という基準で考えると、強いのは睡眠欲、食欲、性欲の順なのだとか。人は睡眠欲や食欲が満たされないと、いずれ体力が尽きて死んでしまいますが、性欲は満たされなくてもすぐ死ぬことはありません。子孫繁栄にしたって、人工的な手段を使えば、欲求云々を抜きにしても可能と言えば可能です。そう考えると、これは確かに正しい順位なのでしょう。
ですが、これはあくまで<緊急性>を基準とした話。<緊急ではない=なくていい>というわけではないのが、この世の不可思議なところです。人類最古の職業は売春業と言われているだけあって、生物と性欲との間には切っても切り離せない関係があります。今回は、そんな性愛の奥の深さをテーマにした作品をご紹介します。唯川恵さんの『とける、とろける』です。
こんな人におすすめ
女性目線の官能小説に興味がある人