「覆水盆に返らず」という言葉があります。「一度起きてしまったことは決して元に戻せないこと」の喩えで、日常生活でもよく使われることわざですね。私自身、取り返しのつかない失敗をしでかし、にっちもさっちもいかなくなって頭を抱えることがよくあります(汗)
やり直し、取り返しのきく物事がたくさんある反面、二度と元には戻せない物事があるということもまた事実。それが、今日ご紹介する本のテーマです。直木賞作家である道尾秀介さんの「スタフ staph」です。
「覆水盆に返らず」という言葉があります。「一度起きてしまったことは決して元に戻せないこと」の喩えで、日常生活でもよく使われることわざですね。私自身、取り返しのつかない失敗をしでかし、にっちもさっちもいかなくなって頭を抱えることがよくあります(汗)
やり直し、取り返しのきく物事がたくさんある反面、二度と元には戻せない物事があるということもまた事実。それが、今日ご紹介する本のテーマです。直木賞作家である道尾秀介さんの「スタフ staph」です。
成功譚って面白いですよね。困難に負けず、逆境を跳ね除け、幸福への階段を上り詰めていくサクセスストーリーは、いつの世も人の心を惹きつけます。「サウンド・オブ・ミュージック」や「プリティ・ウーマン」が不朽の名作とされるのも、その辺りに理由があるのではないでしょうか。
では、失敗にまつわる物語はどうでしょう。登場人物はいかにして道を誤り、不幸になっていったのか。それだって、なかなか興味深いテーマだと思いませんか?というわけで、今日はこれです。イヤミス界の代表的作家として名高い真梨幸子さんの「私が失敗した理由は」です。
登場人物の証言形式で構成された話、大好きです。有名なところでは、湊かなえさんの「告白」や宮部みゆきさんの「理由」、このブログでも紹介した貫井徳郎さんの「愚行録」などがありますね。語り手が変わるごとに二転三転する展開に、ついついのめり込んでしまいます。
小説の世界において、このように語り手によって読者をミスリードする手法のことを「信頼できない語り手」といいます。今日は、私がお気に入りの「信頼できない語り手」作品をご紹介しましょう。六十歳まで弁護士として活躍、リタイア後に作家デビューを果たした深木章子さんの「鬼畜の家」です。
八月も半ばに差し掛かろうとしていますが、まだまだ夏真っ盛り。連日暑い日が続いています。こう暑いと、プールや海水浴、アイスクリームなどで体を冷やしたいですね。
こういう暑い時こそ、ゾクリとする怪談話が欲しくなるもの。日本を代表するホラー・ミステリ作家として海外でも人気の三津田信三さん「凶宅」を紹介します。