幼稚園受験、小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験・・・学生時代には受験が何度かあります。<中学まで公立に行って、卒業後に就職>という進路を選ぶことも可能ですが、現代日本の事情から考えるに、割合としては少数派でしょう。どこかのタイミングで一度は受験を経験したという人の方が多いと思います。
これらの受験のうち、<親・家庭の負担>という意味では、中学受験が一番大変だそうです。中学どころか高校レベルの問題が出題されることもあり得る上、年齢的にも不安定で難しい時期。この時期の子どもに、受けないという選択肢もある試験へのやる気を出させ、長い時間をかけて膨大な量のカリキュラムをこなさせ、ベストコンディションで本番に臨めるよう伴走するのは本当に大変なんだとか。本人と同じくらい、親の馬力も試される場なのでしょう。今回は、お受験が大きく絡んだ作品を取り上げたいと思います。秋吉理香子さんの『修羅の桜』です。
こんな人におすすめ
中学受験が出てくるミステリーに興味がある人
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私は下戸ですが、その分(?)、甘いものは大好きです。若い頃と比べると食べる量は落ちましたが、新作スイーツは欠かさず買いますし、飲食店でデザートメニューのチェックは必須。暇な時は、ウィキペディアの<各国のデザート>を読みながら、食べた気になってニマニマ悦に入っています。
そんな私にとって、絶対に必要な毎日の楽しみ、それが<おやつ>です。食事と違い、空腹を満たすよりは満足感目当てで食べることが多いため、各自の趣味嗜好がより強く出る気がするのですが、どうでしょうか?今回は、たくさんのおやつが出てくる作品を取り上げたいと思います。「このミステリーがすごい!」編集部による『3分で読める!ティータイムに読むおやつの物語』です。
こんな人におすすめ
甘いものがたくさん登場する短編集に興味がある人
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物語の世界には<前日譚>というものがあります。これは、読んで字のごとく、本編開始前の出来事を語った作品のこと。言葉自体は、二〇二三年時点で主な国語辞典には掲載されていないため、比較的新しくできた造語のようです。
ですが、前日譚という概念は、古くから存在しました。世界的な有名作品でいうと、C・S・ルイス『ナルニア国物語』には『魔術師のおい』が、J・R・R・トールキン『指輪物語』には『ホビットの冒険』が、それぞれ前日譚として刊行されています。日本だと、東野圭吾さん『マスカレード・ホテル』の前日譚に当たる『マスカレード・イブ』や、中山七里さん『さよならドビュッシー』の前日譚に当たる『要介護探偵の事件簿』など、名作がたくさんありますよ。それからこれも、とても面白い前日譚でした。澤村伊智さんの『ざんどぅまの影』です。
こんな人におすすめ
『比嘉姉妹シリーズ』が好きな人
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<ストーカー>という言葉が社会に浸透して久しいです。認知度が高まるにつれて研究も進み、一体どういう存在をストーカーと呼ぶのか、どういう心理状態でストーキングを行うのか、具体的にどんな行動に出るのかなどといった部分も明らかになってきました。一昔前、ストーカーというと、<未練のある異性に付きまとう>というイメージが真っ先に浮かびがちでしたが、今では単純にそうとは言い切れません。性別・年齢・立場問わず、様々な状況でストーカーが発生し得るのが現状です。
ストーカーの一種として、<ギャラリーストーカー>というものが存在します。これは、画廊や美術館といった場所で、主に女性作家に付きまとう人物のこと。被害としては、会場に長時間居座って作家を拘束し、作品ではなく作家を撮影する、プライベートな関係を求めたりするといった行為がよく挙げられます。作家は客に対して強く拒絶しにくい立場ですし、会社員のような相談窓口がないことも多く、問題がこじれやすいそうです。今回は、ギャラリーストーカーが登場する作品をご紹介したいと思います。水生大海さんの『私のせいではありません』です。
こんな人におすすめ
・どんでん返しのあるミステリーが好きな人
・美術業界を扱った小説に興味がある人
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子どもの頃から海外ドラマや洋画が好きだった私の憧れの場所、それはショッピングモールです。当時、私が知っている小売店といえば、日用品ならスーパーで、改まった品ならデパート。それに不満があったわけではありませんが、画面の中で海外のティーンエイジャーたちが言う「土曜にショッピングモールで待ち合わせしましょう」「モールに新しいお店ができたって」などというやり取りが、やたらお洒落に思えたものです。
現在では、日本各地にたくさんのショッピングモールが存在します。買い物ができ、食事を済ませられ、映画やゲームや習い事を楽しむことができる性質上、昼夜問わず大勢の人々でごったがえすることも珍しくありません。でも、そんな中にこんなショッピングモールがあったとしたら・・・・・気軽に利用することを躊躇ってしまうのではないでしょうか。今回は、ヨシモトミネさんの『このショッピングモールは迷子を歓迎しています』をご紹介したいと思います。
こんな人におすすめ
モキュメンタリーホラーが好きな人
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ミステリーやサスペンスの場合、<真相解明に至る手がかり>がとても重要な要素となります。目撃証言、指紋、血液型、防犯カメラ、DNA、インターネットの検索履歴etcetc。舞台となる時代によって手がかりの質も変化していたりして、なかなか面白いです。
そうした手がかりの中で、時代を問わず最重要視されるのは<被害者本人の証言>ではないでしょうか。何しろ一番渦中にいる人物の証言なわけですから、重きを置かれて当然。とはいえ、暴行、傷害、殺人未遂などならともかく、殺人事件となると、被害者本人は死んでいるので証言を得ることはできません・・・・・と思いきや、予想外の手段でそれを可能にした作品がありました。今回は、西澤保彦さんの『スリーピング事故物件』を取り上げたいと思います。
こんな人におすすめ
多重解決ミステリーが読みたい人
オカルトが絡んだ物語に興味がある人
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実は私、お酒がまったく飲めません。若い頃は「練習すれば強くなる」という言葉を信じてせっせと飲んでいましたが、どれだけ経っても、一口二口飲んだだけで胸やけと眩暈のダブルパンチ。血縁者にも下戸が多いので、遺伝なのかもしれません。現在はすっかり諦めの境地に達し、お酒の場でもノンアルコールを貫いています。
ただ、こういう体質のせいもあってか、飲酒を楽しむことに対して憧れはあります。その点、小説の中なら、お酒の味や心地良い酔いを体験できていいですね。先日読んだ小説にも、お酒がたくさん出てきました。今回は、「このミステリーがすごい!」編集部による『3分で読める!一日の終わりに読むお酒の物語』を取り上げたいと思います。
こんな人におすすめ
お酒がたくさん登場するミステリー短編集に興味がある人
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日本国内において、小説は単行本出版→数年経ってから文庫化という流れになることが多いです。出版社にしてみれば、まず儲けが出る単行本を出し、人気・評価が安定した頃を見計らって文庫版を出版した方が、高い収益を見込めるのでしょう。単行本より文庫の方が安いし、収納スペースも小さくて済むし、持ち運びもしやすいから、買うならやっぱり文庫版で!!という方は、将来の文庫化を楽しみに待つしかありません。
かくいう私も、文庫化を楽しみにしている方です。その理由は、前述した値段や場所の問題に加えてもう一つ。文庫化に当たって、単行本未収録の短編やあとがきが追加されることがしばしばあるからです。昔から、こういうボーナス要素に弱い人間なんですよ。今回取り上げる作品にも、文庫化の際、短編が一話追加されていてお得感ありました。百田尚樹さんの『幸福な生活』です。
こんな人におすすめ
ラスト一行の衝撃が売りの短編小説に興味がある人
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年を取るにつれて、悲しいかな、本のタイトルとあらすじだけでは既読か未読か判断できないということが増えました。「好きな作家さんの著作一覧に、覚えのない本がある!新刊の時に気づいていなかったかな?」と思い、図書館でウキウキ借りたところ、実はもう読んでいたということもしばしばです。二十代くらいまでは、こんなことなかったんだけどなぁ・・・
ただ、こういう形で予期せず再読するのも、悪いことばかりではありません。オチを知った上で最初から読むと「なるほど、この台詞が伏線だったのね」「あ、実は序盤に犯人がちらっと登場してた!」というような面白さがありますし、読む時の年齢や生活環境次第で感想が変わることもあり得るでしょう。この作品も、既読だということを忘れて再読しましたが、それはそれで面白かったです。真梨幸子さんの『波乱万丈な頼子』です。
こんな人におすすめ
インターネット文化と絡んだイヤミスに興味がある人
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フィクションの世界には、魅力溢れる主人公がたくさん登場します。そして、主人公が強烈な個性の持ち主だった場合、その家族もまた印象的なキャラクターだというパターンがしばしばあります。この場合、家族をメインに据えたスピンオフが生まれやすく、読者としては二度美味しいですね。
<主人公の家族もまた・・・>というケースで有名なのは、かのシャーロック・ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズでしょう。ホームズをも凌ぐ頭脳の持ち主でありながら行動力がなく、人付き合いを嫌う者が集う会員制クラブを創設するような変わり者。ドラマ・映画版でも、ホームズ同様に強烈なキャラクターとして描写されることが多いです。家族関係を知ると、お気に入りキャラクターの背景をより深く知ることができるんですよ。今回は、大好きなキャラクターの家族について扱った作品を取り上げたいと思います。澤村伊智さんの『ととはり屋敷』です。
こんな人におすすめ
『比嘉姉妹シリーズ』が好きな人
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