以前、インターネット上で<特に理由はないけど、なぜか不安になる写真>という特集を見たことがあります。夜霧に包まれた児童公園や建設中の無人の駅、倉庫の中にずらりと並ぶマネキン人形、夕焼けで赤く染まるシャッター通りと化した商店街など、なんとなく胸がざわつく写真の数々が印象的でした。
その中で、私が一番はっきり記憶しているのは、夜中のトンネルを写した写真です。真っ暗で、出口が見えず、圧迫感と閉塞感を感じさせるせいでしょうか。実際、福岡県の旧犬鳴トンネルや北海道の常紋トンネルのように、心霊スポットとして有名なトンネルも数多く存在します。今回は、トンネルが登場するホラー小説をご紹介します。クリス・プリーストリー氏の『トンネルに消えた女の怖い話』です。
こんな人におすすめ
後味の悪いホラー短編集に興味がある人

フィクション作品には<どんなクライマックスを迎えるか、早く知りたいもの>と<いつまでもストーリーを追い続けたいもの>の二つがあると思います。何をもってそう判断するかは人それぞれなのでしょうが、私の場合、前者は圧倒的にミステリーやホラー作品。早くオチでびっくりさせてほしい一心で、寝る間も惜しんで終盤まで一気読みすることもしばしばです。
時節柄というべきか、最近はミステリーやホラーの謎解き役が、(本性はともかく表面上は)真っ当な一般人というケースが増えてきた気がします。有栖川有栖さん『作家アリスシリーズ』の火村英生然り、中山七里さん『刑事犬養隼人シリーズ』の犬養隼人然り、内面や背景は色々ありつつ、社会人として真っ当に振る舞っています。どんな名探偵であろうと霞を食べて生きていくわけにはいかないのだから、それも当然ですよね。
小説界において、人気のあるシリーズ作品の中には、長編と短編集が入り混じっているケースが結構多いです。例を挙げると、赤川次郎さん『三毛猫ホームズシリーズ』、有栖川有栖さん『学生アリスシリーズ』『作家アリスシリーズ』、若竹七海さん『葉村晶シリーズ』などそうですね。短編集は、長編と比べると読了までの時間が短く、一話一話の区切りがつけやすいので、忙しい時でも躊躇わずに読み始めることができます。
一説によると、人類最古の職業は売春だそうです。実際にどうだったかは意見が分かれているようですが、相当に古い時代から存在した職業だということは事実の様子。人間の三大欲求である性欲に結び付いていること、体一つあれば就業可能なことがその理由なのかもしれません。
海は、不思議で神秘的な物語の宝庫です。今なお未解明な部分が多く、人類を圧倒することさえあるのだから当然かもしれません。感動的なヒューマンストーリーや心躍るファンタジー冒険譚への登場率が高い一方、救いのないホラーの舞台になりがちなのも、そういう特性ゆえではないでしょうか。
「今日は救いようがないイヤミスを読みたいな」と思った時、私はタイトルを参考にすることが多いです。胸糞悪いイヤミスやホラーって、タイトルもそれらしいケースがしばしばなんですよ。もちろん、タイトル詐欺という場合も結構多いんですけどね。
<スローライフ>とは、効率重視の生活を見直し、時間や義務に追われず自分らしくゆったり生きようという思想のことです。現在は生き方全般を指すことが多いようですが、この思想誕生当初は、食生活・食文化の見直しを意味していました。ファストフードの代表であるマクドナルドがイタリアに初出店した際、一部のイタリア国民が猛反発し、そこからスローフード運動が始まったのだとか。こういう経緯があったと知った時は「へええ」と唸ってしまいました。
<青い鳥文庫>というレーベルがあります。講談社による児童向け小説叢書のことで、サイズは文庫としてはやや大きめ。かなりの高確率で本屋、図書館、学校の図書室などに並んでおり、青地に白い鳥のロゴが入った背表紙を一度は見たことがあるという方も多いでしょう。
ホラーの中には、<サイコロジカルホラー>というジャンルがあります。サイコロジカル(心理的)という単語が付くだけあって、人間の狂気がテーマとなっており、日本では<サイコホラー>と省略されることが多いです。モンスターが大暴れするタイプのホラーとは異なり、じわじわネチネチと精神を蝕まれるような恐怖描写が特徴です。