東京二十三区。それは日本最大級の人口を擁する街であり、世界に名だたる大都市です。閑静な高級住宅街や日雇い労働者が住むドヤ街、若者に人気のプレイスポットなど、性別も年齢も違う人々が絶えず行き交っており、まさに日本の中心部の一つと言えるでしょう。
それだけの大都市であるからには、当然そこに至るまでの歴史があります。その歴史とは、華やかで生き生きしたものばかりとは限らないかも・・・今日ご紹介するのは、東京の闇の奥に眠る秘密を描いた作品です。ディレクターや脚本家、映画監督など様々な顔を持つ長江俊和さんの「東京二十三区女」です。
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毒舌家のキャラクター、けっこう好きです。例を挙げるなら、東川篤哉さん「謎解きはディナーのあとで」の執事・影山や、田中芳樹さん「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズの薬師寺涼子などでしょうか。現実世界ではそうそう思ったことをズバッと言うわけにはいかない分、フィクションで気晴らししたいのかもしれません。
そんな私を「これはナイスキャラ!」と唸らせる登場人物が現れました。この個性的でインパクトのある表紙を、書店で見かけた方も多いかもしれません。中山七里さんの「作家刑事毒島」です。
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保険金詐欺に催眠商法、振り込め詐欺に寸借詐欺・・・この世には、たくさんの詐欺が存在します。人を騙して金品を奪い、損害を与える憎むべき犯罪行為です。そして、どれだけ世が移り変わろうと、決してなくならない犯罪でもあります。
一体なぜ人は詐欺師に騙されるのか。詐欺師はいかにして人の心を欺くのか。今日は、結婚詐欺について取り上げられた本を紹介しようと思います。直木賞受賞作家、乃南アサさんの「結婚詐欺師」 です。
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友達って大切です。それを否定する人は滅多にいないでしょう。私自身、これまで何度となく友達に助けられてきました。
でも、悲しいかな、友情とは必ずしも純粋な好意で成り立つとは限らないもの。見栄や優越感、対抗意識から成り立つ友情もまた存在します。女同士の友情の恐ろしさを描いた作品と言えばこれ、数多くのドラマ・映画の原作者としても名高い新津きよみさんの「女友達」です。
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「欲しい物はありますか?」と聞かれて、皆さんは何と答えるでしょうか。お洒落な服?新しい車?素敵な恋人?私は美味しい特大スイーツと答えるかもしれません(笑)
欲しい物を求める気持ちは、人間なら誰でも持つもの。今日は、人間の尽きぬ欲望を描いた名作、永井するみさんの「欲しい」を紹介します。
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「悪女」と聞くと、どんな女性を思い浮かべるでしょうか。武器を手に刃向う相手をバッタバッタとなぎ倒す女丈夫?それとも、色仕掛けで男性を手玉に取るセクシータイプ?
私のイメージする「悪女」は、決してスポットライトを浴びることなく、人から恨みを買うこともなく、水面下でひっそりと行動し利益を得るタイプです。そんな女性が登場する作品、「どんでん返しの帝王」の異名を取る、中山七里さんの「嗤う淑女」を紹介します。
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「嵐の山荘」と聞けば、胸ときめかせるミステリファンも多いと思います。かくいう私もその一人です。閉ざされた場所、繋がらない連絡手段、次々死んでいく関係者たち・・・考えただけでワクワクしますよね。
とはいえ、この手のネタは様々な創作物で使われているため、生半可なアイデアでは読者を驚かせることはできません。ありきたりな「嵐の山荘」小説に飽きた方は、これなんてどうでしょう。<SF新本格ミステリー>という分野を確立した、西澤保彦さんの「殺意の集う夜」です。
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皆さん、自分をどんな人間だと思いますか?親兄弟、友達、恋人の真実の姿を知っていると断言できますか?あるいは、周りの人達は自分の本当の姿を理解してくれていると言い切れますか?
できる、と言いたいところだけど、なかなか難しいのが人間というもの。ほんの少し見方を変えるだけで、まったく違った姿が見えてきても不思議ではありません。というわけで、今日ご紹介するのがこの作品、貫井徳郎さんの「愚行録」です。
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