唯川恵

はいくる

「テティスの逆鱗」 唯川恵

美しくなりたい。そう思ったことが一度もない女性は、恐らくいないでしょう。男性にもそういう願望はあるでしょうが、やはり美に対する欲求は女性の方が大きい気がします。かつて、自分の容姿に満足できない人間は、服装や化粧で美しさを磨くしかありませんでした。しかし、現代ではそれ以外の方法があります。美容整形です。

患者への負担が少ない<プチ整形>の発展もあり、美容整形は美を手に入れるための一般的な方法になりつつあります。ですが、人間の欲とは限りないもの。美への欲求に憑りつかれ、理性を失う患者がいたとしたら。そして、その限りない欲求を叶える手段として美容整形を選んだら。果たしてどんな悲劇が待ち受けているのでしょうか。唯川恵さん『テティスの逆鱗』では、美しさへの執念に憑りつかれた女性たちの狂気が描かれています。

 

こんな人におすすめ

美容整形にまつわるサイコホラーが読みたい人

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はいくる

「永遠の途中」 唯川恵

あの時、違う選択肢を選んでいたら・・・・・あの人のような生き方をしていれば・・・・・誰でも、そんな空想をした経験があると思います。私自身、けっこう気にしがちな性格ですので、自分の選択を振り返ってはくよくよしてしまうことも多いです。

「隣の芝生は青い」の言葉通り、自分がいない場所ほど美しく、自分が持たない物ほど素晴らしく思えてしまうものなのでしょう。今日は、そんな人の心の複雑さを描いた作品をご紹介します。恋愛小説の名手として名高い唯川恵さん「永遠の途中」です。

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