アンソロジー

はいくる

「5分で読める! ひと駅ストーリー 冬の記憶 東口編」 このミステリーがすごい!編集部

暦の上では秋になり、店先に並ぶファッションアイテムも秋を意識したものが増えました。とはいえ、気候はまだまだ夏そのもの。半袖シャツも、帽子も、キンキンに冷えた飲み物も、当分手放せそうにありません。

私はけっこう夏好きな人間ですが、これほど暑いとやはりひんやりした冬が恋しくなります。季節としての冬が遠いなら、せめて小説で冬気分を味わうのも一つの手ではないでしょうか。そんな時はこれ。「このミステリーがすごい!」編集部による『5分で読める! ひと駅ストーリー 冬の記憶 東口編』です。

 

こんな人におすすめ

冬をテーマにしたバラエティ豊かなアンソロジーが読みたい人

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「5分で読める!ぞぞぞっ怖いはなし」 このミステリーがすごい!編集部

季節は夏真っ盛り。毎年思うことですが、なんだか年々夏の暑さが増している気がします。コロナの影響でマスク着用が一般的になったことも、息苦しさを増加させているのかもしれません。

直射日光の回避やまめな水分補給等、暑さ対策としてできることは色々ありますが、できれば肉体面だけでなく精神面でも涼を取りたいのが人情というもの。日本の暑気払いといえば、怪談話で肝を冷やすのがお約束です。というわけで、今回取り上げるのは、「このミステリーがすごい!」編集部による『5分で読める!ぞぞぞっ怖いはなし』。ぞっとして、夏の暑さを吹き飛ばしましょう。

 

こんな人におすすめ

後味の悪いホラー短編集が読みたい人

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「5分で読める!背筋も凍る怖いはなし」 『このミステリーがすごい!』編集部 編

角川文庫、講談社、集英社、新潮社、岩波書店・・・・・日本には、様々な出版社が存在します。作家やジャンルと比べ、出版社を基準に読む本を選ぶという人は少ないかもしれませんが、意外に会社ごとにカラーが違って面白いですよ。図書館と違い、書店では出版社ごとに棚が分かれていることが多いため、時間をかけてぐるぐる見て回るのも楽しみの一つです。

最近、私が注目しているのは<宝島社>。「別冊宝島」を創刊し、日本のムック文化発展に多大な貢献をした会社です。最近では、「このミステリーがすごい!」大賞を創設した出版社と言えば、ぴんと来る方も多いのではないでしょうか。私は宝島社が出版するショートショート集が大好きで、新刊情報をまめにチェックしています。先日読んだショートショート集も、期待通りの面白さでした。「このミステリーがすごい!」編集部による『5分で読める!背筋も凍る怖いはなし』です。

 

こんな人におすすめ

短時間で読めるホラー小説集が読みたい人

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「ミニ・ミステリ100」 アイザック・アシモフ他編

皆さんは公共交通機関で移動中、何をして時間を潰しますか?スマホで動画鑑賞やゲームをする人、クロスワードパズルをする人、睡眠不足解消のため眠る人・・・過ごし方は人それぞれです。私の場合、ほぼ迷わず読書一択。昔、新幹線での出張が多い仕事をしていた時は、どの本を持って行くかを考えるのが最優先の検討事案でした(笑)

とはいえ、休日に自宅でゆっくり読むのと違い、交通機関内での読書は時間の制限があります。周囲の雑音等もありますし、集中力が続かないことだってあるかもしれません。そうなると、読破するのに時間がかかり、何十ページも前の伏線を覚えておく必要がある長編小説は読みにくいもの。そんな時には、一話一話の区切りがつけやすい短編集、特にショートショートがお勧めです。この作品は、移動中にぱぱっと読むのにぴったりですよ。アイザック・アシモフ他『ミニ・ミステリ100』です。

 

こんな人におすすめ

ブラックな味わいのショートショートが読みたい人

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「10分間ミステリー」 『このミステリーがすごい!』大賞編集部 編

芥川龍之介賞、直木三十五賞、吉川英治文学賞、山本周五郎賞・・・・・文壇には様々な文学賞があります。インターネットなどを経て人気を集める作家さんや作品も増えてきましたが、それでもやはりこうした文学賞には価値があるもの。権威ある賞の受賞をきっかけにデビューした作家さんは大勢います。

そんな文学賞の中で、私が一番注目しているのは『このミステリーがすごい!』大賞です。二〇〇二年に創設された新しい賞ですが、海堂尊さんの『チーム・バチスタの栄光』や柚月裕子さんの『臨床心理』、中山七里さんの『さよならドビュッシー』など、受賞を機にスターダムの仲間入りをした人気作家さんも多いです。今回は、そんな『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家さんがずらりと並んだアンソロジーをご紹介します。『10分間ミステリー』です。

 

こんな人におすすめ

ショートショートが詰まった短編集が読みたい人

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「宮辻薬東宮」 宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介

本屋や図書館でうろうろしていると、「アンソロジー」という本を見かけることがよくあります。「アンソロジー」とは、複数の作家による短編作品などを収めた出版物のこと。現代的な名前で呼ばれていますが、万葉集や古今和歌集、新約聖書などもアンソロジーに当たります。

複数の作家の作品が収録されるという形式上、内容の質にばらつきが見られるアンソロジー。たとえ話のレベル自体は高くても、「この設定は苦手」などいうこともあり、大満足の作品を見つけることは難しいです。ですが、最近読んだアンソロジーはレベルが高かったですよ。当代の人気作家が一堂に会したアンソロジー『宮辻薬東宮』です。

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