赤川次郎

はいくる

「魔女たちのたそがれ」 赤川次郎

<魔女>と聞くと、どういう存在を連想するでしょうか。恐らく、黒い服を着てホウキにまたがった女性を思い浮かべる人が多いと思います。実はこれは日本的な発想であり、発生の地であるヨーロッパではもっと多種多様な意味を持つ存在であるとのこと。男性だっているし、年齢も年寄りから少年少女まで様々です。数多くの学説があるようですが、まとめると<人知を超えた力で災いを為す存在>ということでしょう。

ここ最近はJ・K・ローリングの『ハリー・ポッターシリーズ』をはじめ、勇敢な若者が魔法を使って悪を倒す物語が主流な気がします。もちろん、それはそれで面白いのですが、語源を考えると、妖しく不気味な存在の方が正統派<魔女>のはず。というわけで、今回はこの小説を取り上げたいと思います。赤川次郎さん『魔女たちのたそがれ』です。

 

こんな人におすすめ

閉鎖的な村を舞台にしたホラーサスペンスが読みたい人

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はいくる

「おだやかな隣人」 赤川次郎

現代では隣近所との人間関係が希薄になり、コミュニケーションを取る機会も少なくなったと言われています。プライバシーの保護や防犯上の問題から、ある意味では仕方ないことなのかもしれません。ちなみに私はというと、ご近所さんと挨拶程度は行っても世間話を交わすことなど稀、名前を知らない相手も大勢います。

では、もし隣人が自分と共通点を多く持っていたらどうでしょう?その上、人好きのする、とても魅力的な相手だったら?普段はご近所付き合いなどしない人でも、親しくなりたいと思ってしまうのではないでしょうか。そして付き合う内、隣人の恐ろしい秘密を知ってしまうかも・・・今日ご紹介するのは、そんな謎めいた隣人を扱った作品です。日本人作家としては国内最多の著作発行部数を誇る、赤川次郎さん「おだやかな隣人」です。

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