「あなたが一番好きな料理は何ですか?」という質問があり、結果をランキングにするとしたら、どんな答えが集まるでしょうか。さぞかし多くの回答が出るでしょうが、恐らくトップ5の中にはカレーが入っていると思います。ビーフ、ポーク、チキンにシーフード等、種類が豊富な上、辛さを調節したりスパイスで味を変えたりもしやすいので、老若男女問わず人気がある一品です。
しかし、どれだけ人気があろうと、料理一品をテーマに長編小説を書くのは至難の業。それはカレーとて例外ではなく、カレーをテーマにした小説と言えば、橋本紡さんの「ココナッツミルクのカレー(『今日のごちそう』収録)や山口恵以子さんの「うちのカレー」(『うちのカレー』収録)というように短編小説が多いです。それももちろん面白いけれど、たまには頭のてっぺんから爪先までたっぷりどっぷりカレーに浸りたいという方には、これなんてお勧めですよ。竹内真さんの『カレーライフ』です。
こんな人におすすめ
カレーをテーマにした青春成長小説が読みたい人