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「主夫のトモロー」 朱川湊人

父「主夫」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。文字通り、家事・育児を担当する夫のことで、日本ではまだ一般的とは言い難いですね。日本の場合、今なお「家のことは女性の仕事」という考え方が根強いのかもしれません。

主夫の奮闘を描いた作品は色々ありますが、今日ご紹介するのは、自らも主夫の経験を持つ直木賞作家、朱川湊人さん「主夫のトモロー」です。

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「紫のアリス」 柴田よしき

皆さんはどんな童話が好きですか?「白雪姫」「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」etcetc。私も子どもの頃、図書館から何冊も童話を借りてきては、夢中になって読みました。

でも、童話って、けっこう残酷な要素が多いですよね。最近は、童話の持つグロテスクな部分をクローズアップした作品も多く、ハマる大人も多いようです。今日は、童話の不気味さをテーマにした作品として、柴田よしきさんの初期の名作、「紫のアリス」を紹介します。

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