法曹界を舞台にした作品って面白いですよね。有名なところでは横山秀夫の「半落ち」、海外ならジョン・ディクスン・カーの「火刑法廷」やジョン・グリシャムの「評決のとき」、ゲームですが「逆転裁判」シリーズなどがそれに当たります。複雑な司法問題と、絡み合う人間模様に、手に汗握らずにはいられません。
そして、法廷での攻防戦を描いた作品以外にも、面白いものはたくさんあります。今日取り上げるのは、「家庭裁判所調査官」という職業を扱った作品です。「このミステリーがすごい!」大賞受賞者である、柚月裕子さんの「あしたの君へ」です。
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犯罪を扱った物語を読む時、一番興味を持つ点はどこでしょうか。犯人の意外な正体?複雑怪奇なトリック?私の場合、それは「動機」です。登場人物たちはなぜ罪を犯し、犯罪者になったのか。その理由に惹かれてやみません。
金や復讐、痴情のもつれなど、一目見れば分かるような理由で犯行に走る者がいる一方、どうにも不可解な理由で罪を犯す者もいます。というわけで、今日はこの作品をご紹介しましょう。犯罪をテーマにした小説を数多く手がける薬丸岳さんの「ラストナイト」です。
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夫婦関係を続けるに当たって、一番大事なものって何でしょうか。恋愛感情?信頼関係?経済力?聞く人ごとに、違った答えが出てきそうです。
そして、夫婦生活を考える上で切っても切り離せないのが、ズバリ、セックス問題。もし、夫婦間で性生活がなくなってしまったら?答えの出ないセックスレス問題について描いているのが、柚木麻子さんの「奥様はクレイジーフルーツ」です。
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