宮西真冬

はいくる

「誰かが見ている」 宮西真冬

雑誌やインターネットの悩み相談コーナーを見ていると、しばしば<マウンティング>という言葉を目にします。本来は馬乗りになって相手を押さえ込む状態を指しますが、昨今は<自分の方が周囲より幸福>とランク付けし、それを主張するという意味で使われることが多いです。ファッション業界を舞台にしたドラマ『ファーストクラス』に登場したことがきっかけで広まり、流行語大賞にもノミネートされましたね。

我が身と他人を比較することは、必ずしも悪いことではありません。場合によっては、比較することで発奮したり、頭が冷えたりすることもあるでしょう。ですが、自分の方が幸せだと優越感を抱き、他人を見下すようになれば、それは傲慢というものです。今日ご紹介するのは、宮西真冬さん『誰かが見ている』。女性のマウンティングの怖さを味わえました。

 

こんな人におすすめ

女性目線の心理サスペンスが読みたい人

続きを読む

はいくる

「友達未遂」 宮西真冬

私が通っていた高校には寮がありました。全寮制ではなかったので、各クラスに寮暮らしの生徒は一~二名程度。大変なこともたくさんあるのでしょうが、寮生だからこその楽しみも結構あったらしく、自宅通学の私はちょっぴり羨ましかったものです。

寮生活が登場する小説と言えば、近藤史恵さんの『あなたに贈るX(キス)』や野沢尚さんの『反乱のボヤージュ』、当ブログでも紹介した恩田陸さんの『ネバーランド』などがあります。<閉ざされた空間で暮らす若者たち>という状況から、色々ドラマが作りやすいんでしょうね。最近読んだ小説にも、全寮制の高校に通う少女たちが出てきました。宮西真冬さん『友達未遂』です。

 

こんな人におすすめ

・女子高生の青春ミステリーが好きな人

・毒親等、家庭内の問題を扱った小説を読みたい人

続きを読む