本好きなら誰しも一度は憧れるであろう職場、それは<図書館>と<書店>だと思います。この二つの内、図書館は自治体運営であることが多く、採用枠がとても少ないですが、書店は多いとは言えないまでもそれなりに求人があります。周囲を本で囲まれ、手を伸ばせばすぐそこに大量の本がある生活。本好きにとっては夢のような場所でしょう。
ですが、どの職業もそうであるように、書店という仕事は楽しいことだけではありません。実際、求人情報の口コミ掲示板などを見れば、書店稼業の過酷さの一端を垣間見ることができます。とはいえ、玉石混交のネット情報じゃイマイチ大変さが伝わってこないな・・・という方は、これを読んでみてはどうでしょうか。宮西真冬さんの『彼女の背中を押したのは』です。
こんな人におすすめ
家庭や仕事に悩む女性を描いたヒューマンミステリーが読みたい人
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雑誌やインターネットの悩み相談コーナーを見ていると、しばしば<マウンティング>という言葉を目にします。本来は馬乗りになって相手を押さえ込む状態を指しますが、昨今は<自分の方が周囲より幸福>とランク付けし、それを主張するという意味で使われることが多いです。ファッション業界を舞台にしたドラマ『ファーストクラス』に登場したことがきっかけで広まり、流行語大賞にもノミネートされましたね。
我が身と他人を比較することは、必ずしも悪いことではありません。場合によっては、比較することで発奮したり、頭が冷えたりすることもあるでしょう。ですが、自分の方が幸せだと優越感を抱き、他人を見下すようになれば、それは傲慢というものです。今日ご紹介するのは、宮西真冬さんの『誰かが見ている』。女性のマウンティングの怖さを味わえました。
こんな人におすすめ
女性目線の心理サスペンスが読みたい人
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私が通っていた高校には寮がありました。全寮制ではなかったので、各クラスに寮暮らしの生徒は一~二名程度。大変なこともたくさんあるのでしょうが、寮生だからこその楽しみも結構あったらしく、自宅通学の私はちょっぴり羨ましかったものです。
寮生活が登場する小説と言えば、近藤史恵さんの『あなたに贈るX(キス)』や野沢尚さんの『反乱のボヤージュ』、当ブログでも紹介した恩田陸さんの『ネバーランド』などがあります。<閉ざされた空間で暮らす若者たち>という状況から、色々ドラマが作りやすいんでしょうね。最近読んだ小説にも、全寮制の高校に通う少女たちが出てきました。宮西真冬さんの『友達未遂』です。
こんな人におすすめ
・女子高生の青春ミステリーが好きな人
・毒親等、家庭内の問題を扱った小説を読みたい人
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