水生大海

はいくる

「その嘘を、なかったことには」 水生大海

どの職業にも言えることですが、小説家の中には、意外な経歴をお持ちの方が少なくありません。クリエイティブな仕事は、やり様によっては<出勤せず、帰宅後に創作活動に励む>という就業形態が可能です。だからこそ、小説家稼業が軌道に乗るまで他の仕事をしたり、なんなら小説家として十分な実績を上げてからもダブルワークを続けたりする方も一定数いらっしゃいます。

この話題で私が真っ先に思いつくのは、『中陰の花』で芥川賞を受賞した玄侑宗久さん。臨済宗の僧侶であり、住職として勤める傍ら、執筆活動を行っていたそうです。それから、海堂尊さんや久坂部羊さんの医者、新川帆立さんの雀士なども、なかなか印象的な経歴と言えるでしょう。最近は、この作家さんの前職を知り、驚きました。今回は、水生大海さんの『その嘘を、なかったことには』を取り上げたいと思います。

 

こんな人におすすめ

<嘘>をテーマにしたイヤミス短編集が読みたい人

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はいくる

「私のせいではありません」 水生大海

<ストーカー>という言葉が社会に浸透して久しいです。認知度が高まるにつれて研究も進み、一体どういう存在をストーカーと呼ぶのか、どういう心理状態でストーキングを行うのか、具体的にどんな行動に出るのかなどといった部分も明らかになってきました。一昔前、ストーカーというと、<未練のある異性に付きまとう>というイメージが真っ先に浮かびがちでしたが、今では単純にそうとは言い切れません。性別・年齢・立場問わず、様々な状況でストーカーが発生し得るのが現状です。

ストーカーの一種として、<ギャラリーストーカー>というものが存在します。これは、画廊や美術館といった場所で、主に女性作家に付きまとう人物のこと。被害としては、会場に長時間居座って作家を拘束し、作品ではなく作家を撮影する、プライベートな関係を求めたりするといった行為がよく挙げられます。作家は客に対して強く拒絶しにくい立場ですし、会社員のような相談窓口がないことも多く、問題がこじれやすいそうです。今回は、ギャラリーストーカーが登場する作品をご紹介したいと思います。水生大海さんの『私のせいではありません』です。

 

こんな人におすすめ

・どんでん返しのあるミステリーが好きな人

・美術業界を扱った小説に興味がある人

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