<ストーカー>という言葉が社会に浸透して久しいです。認知度が高まるにつれて研究も進み、一体どういう存在をストーカーと呼ぶのか、どういう心理状態でストーキングを行うのか、具体的にどんな行動に出るのかなどといった部分も明らかになってきました。一昔前、ストーカーというと、未練のある女性に付きまとう男性というイメージが真っ先に浮かびがちでしたが、今では単純にそうとは言い切れません。性別・年齢・立場問わず、様々な状況でストーカーが発生し得るのが現状です。
ストーカーの一種として、<ギャラリーストーカー>というものが存在します。これは、画廊や美術館といった場所で、主に女性作家に付きまとう人物のこと。被害としては、会場に長時間居座って作家を拘束し、作品ではなく作家を撮影する、プライベートな関係を求めたりするといった行為がよく挙げられます。作家は客に対して強く拒絶しにくい立場ですし、会社員のような相談窓口がないことも多く、問題がこじれやすいそうです。今回は、ギャラリーストーカーが登場する作品をご紹介したいと思います。水生大海さんの『私のせいではありません』です。
こんな人におすすめ
・どんでん返しのあるミステリーが好きな人
・美術業界を扱った小説に興味がある人

