明けましておめでとうございます。今年もこうしてブログを続けながら新年を迎えることができ、とても嬉しく思います。ニュースで繰り返し取り上げられていましたが、二〇二三年の<今年の漢字>は<税>、得票数二位は<暑>、三位は<戦>だったとのこと。楽しいことより辛いことの方が目につきやすいのが人の世の常とはいえ、穏やかさや安らぎとは程遠い言葉が上位にランクインされているのは、なんとなく寂しい話です。こういう時こそより良い読書ライフを送り、心を豊かにしていきたいものですね。
振り返ってみると、二〇二三年の新年第一発目のレビュー作品は宮部みゆきさんの『おそろし~三島屋変調百物語』、二〇二二年は長江俊和さんの『出版禁止 いやしの村滞在記』、二〇二一年は芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』でした。たまたまですが、胸にズンと響くホラーやイヤミス寄りの作品ばかりだったようです。今年はちょっと趣を変え、後味すっきりで読むことのできる口当たりのいい作品を取り上げようと思います。秋吉理香子さんの『無人島ロワイヤル』です。
こんな人におすすめ
デスゲーム物が好きな人